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自重できなかった人の何かの捌け口
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景凰の日ですってよ











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見逃したと言っていたレアル・ガラクシアのDVDを渡すついでに、凰壮は景浦の家に邪魔することになった。折角だから見ていかないかと言われ、特に断る理由もなかったからだ。
リモコンを握りしめたまま画面に釘付けになる景浦の隣で、凰壮は同じように画面に目を向ける。しかし、一度見ていたせいか、それほど集中できなかった。ぼんやりと画面を眺めながら、凰壮はなんとなく景浦の様子を窺う。
景浦はいつもと変わらない仏頂面で試合を見つめているが、時折ぐっと画面を睨む。しばらく見ていて気付いたが、それはいつもオグロがボールを受けた時だった。
なるほど「猟犬」オグロのプレイスタイルは確かにこいつの目指すところなのかもしれない。
そんなことを思いながら、ふと、以前コーチが、オグロとお前のプレイイメージが似ていると言っていたことを思い出す。
面白くなさも手伝って、凰壮は試合に集中している景浦に向かって声をかけた。
「お前さあ、オグロ好きなの?」
すると、まるで上の空といった感じの「ああ、」という返事。
それには流石に頭にきて、凰壮は続けて言う。
「じゃあ、おれは?」
また気の抜けた返事をしてきたら一発殴ってやろうと拳を握りしめていると、不意に景浦がこちらに顔を向けた。
予想していた反応とかなりかけ離れたその表情を見て、凰壮は殴る代わりに景浦の首に腕を回した。
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