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週に一度、練習時間が重なる水曜日。その日だけは、いつも並んで帰る。
とある練習後の帰り道、通り掛かったコンビニで、たまたま姿を見かけて声を掛けたのが始まりだった。
自転車を押して河川敷を歩きながら、他愛ない話をする。学校のこと、勉強のこと、仲間のこと。
そして、サッカーのこと。
エナメルバッグの中身が変わっても、好きな選手の話をする口調が以前と変わらないのが嬉しくて、思わず笑ってしまうと、聞いてんの?と睨まれる。首を縦に振っても疑いの目はそのままで、でも、すぐに続きを話し始める様が愛おしい。
また睨まれたくはないので相槌を打ちながら何気なく顔を背ければ、月明かりを浴びた川面がきらめいている。一瞬たりとも止まらない光は、決してこの時間に留まれない現実を突き付けてくるようだ。
並んで歩くこの時間を留めることができないのならせめて、ずっと続いてくれればいいのに。
そう思いながら、名前を呼ぶ声に返事をする。
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